【実機レビュー】オーデリック シーリングライト(FLAT PLATE)は常夜灯操作が惜しいがそれ意外は完璧

【実機レビュー】オーデリック シーリングライト(FLAT PLATE)は常夜灯操作が惜しいがそれ意外は完璧

オーデリックのフラットプレートシリーズ

オーデリックは多数のシーリングライト(いわゆる引っ掛けシーリングに取り付ける機器)を多数販売している。その中で「フラットプレートシリーズ」というものがある。今回紹介する型番「OL291421BR」もフラットプレートシリーズの1つである。他にも、設置する部屋の広さに応じて明るさが異なるモデルや、フレーム部分の色、質感を変えたモデルがある。

「OL291421BR」のフレーム部分は「木調ウォールナット色」となっており、焦げ茶色の木目が洗練された印象を与えてくれるデザインだ。

デザイン

取り付けてみた写真

下部から見上げたもの。消灯状態
天井付近から水平方向の写真。消灯状態

壁との隙間が全くないことに注目して欲しい。このような製品は他メーカーには無い。取付方法も一般的なシーリングライトと比較するとやや特殊で、なかなか難しい。


側面の木目部を撮影したもの

カバーの素材はポリカーボネート。持った感じは軽くて丈夫そうな印象を受けた。肝心の木目だが、日中しか意味がない事に気づいた。というのも、点灯させると木目部分は逆光となり、全く模様は見えなくなるためだ。

電球色、照度100%で点灯した状態

上記の通り全く木目は見えない。しかし点灯部分を区切る位置としての枠部分の存在は大きく、スタイリッシュな印象を与えている。まるで月が天井に張り付いているかのように、美しく点灯する。

初期状態ではリモコン無し

本製品にリモコンは付属していない。よってリモコン無しで操作する場合は壁スイッチによるON/OFF操作のみ可能となる。

壁スイッチ
壁スイッチ

しかし本製品は調光調色(調光とは明るさの調整。調色とは電球色、昼光色、その間を切り替える機能。)と常夜灯を備えているため、調光調色したい場合や常夜灯にしたい場合は、壁スイッチだけでは操作不可能であり、別途リモコンを購入する必要がある。リモコンはオーデリック社の製品のみ対応しており、いくつか(5種類くらい)の選択肢がある。私は音声操作を行いたいため、オーデリックのタブレットRC913を購入し、本機器(シーリングライト)を登録して使うことにした。

常夜灯にするための操作

操作感の不満点を書く。それは、「常夜灯にする操作がめっちゃめんどくさい」というものである。製品デザインの素晴らしさをもってしてもフォローしきれない面倒さ、機能不足である。せっかく極上のデザインなのに、もったいないことこの上ない。

常夜灯にする方法は以下の通り

  • タブレット操作
  • スマホ操作
  • リモコンの2つのボタンを同時押し
  • (要設定)常夜灯シーンを登録しておき、スマートスピーカーからタブレット経由で操作する

以上である。他社シーリングライトは少なからず使ってきたが、壁スイッチで常夜灯に切替が出来ないのは、致命的ではないか?と思った。多くの他社製シーリングライトは、ON状態から壁スイッチ「パチパチ」とOFF/ONをすることで、全灯(昼白色)→電球色→常夜灯→(以下繰り返し)と照明モードを切り替えることができた。しかし本製品はその操作をしても常夜灯になることは無い。上記4通りのいずれかを使うしかない。この事実を知った時は「まさかそこ使えないんかーい!!」と非常に大きなショックを受けた。

常夜灯にする方法のそれぞれのデメリットを書く

  • タブレット操作→毎回タブレット画面をポチポチやってられない
  • スマホ操作→毎回スマホ画面をポチポチやってられない+スマホのBluetooth、現在位置をONにしないと操作できない
  • リモコンの2つのボタンを同時押し→リモコンを壁スイッチ付近に後付しないといけない。後付しない場合は恐らく紛失する
  • (要設定)常夜灯シーンを登録しておき、スマートスピーカーからタブレット経由で操作する→音声のみの操作であり「手で操作する」代替手段が用意されていない

よって壁スイッチで常夜灯に切り替えることができる機能というのは地味だが「無くてはならない」機能であり、その機能を備えていないことは非常に悔やまれるべき点である。

ちなみにリモコンは上記のような感じ。非常にコンパクトでおしゃれだが、常夜灯にするためだけに買うのは気が引ける。シーリングライトは寝室に付けたため、要件としては電球色、常夜灯、消灯、この3つのモードをかんたんに切り替えることが出来さえすれば良いのだ。

また、常夜灯状態から壁スイッチを「パチパチ」と2回繰り返すと、直前の「常夜灯ではない状態」に戻る。常夜灯状態から壁スイッチ操作にて点灯状態へ復帰することが可能というわけだ。…と、そこまで出来るなら、なぜ壁スイッチで常夜灯状態に出来ないのか?がなお一層疑問であり、悔やまれる部分である。非常に惜しい。

音声による操作

音声操作はAmazon Echo(いわゆるアレクサ)による操作を行う。正確にはAmazon Echoから直接シーリングライトを操作するわけではなく、タブレットを経由して操作する。また、オーデリックのアレクサスキルのマニュアルが見当たらないため、「常夜灯にする」ためには何をアレクサに喋ったら良いのかがわからない。なので、タブレットでシーリングライトを常夜灯にした上でシーン登録し、そのシーンを呼び出す定型アクションをアレクサに登録する、という設定をして初めて音声で常夜灯にできる、というものだ。書いていて思ったが、ものすごく面倒くさい。実際に面倒だった。

常夜灯の点灯は3段階

それ、要る?と思わざるをえない照度の刻みである。タブレットやスマホのアプリにおいて「NIGHT LIGHT」を押すたびに切り替わり、ループする。

スマホアプリにおける「NIGHT LIGHT」ボタン

まとめ

点数にすると75点。

  • デザイン:★★★★★
  • 明るさ:★★★★★
  • 価格:★★★★☆
  • 操作:★★☆☆☆

改善要望するならば、単純な操作で常夜灯に出来るようにして欲しい。ただ、それだけである。オーデリックさん本当にお願いします。価格は決して安価ではないが、この唯一無二の美しいデザインは他の追随を許さない完成度を誇ると思う。よって価格に糸目は付けない。また、明るさも非常に満足している。

つづき、細部はまた後日加筆します。