写真から3D空間映像を予想して組み立てる技術

写真から3D空間映像を予想して組み立てる技術

物体や空間をカメラでスキャンして立体映像を作る技術ができている。LiDARと呼ばれる技術を駆使しているそうだ。

この技術は未来に一歩近づいたことを思わせてくれる。このスキャン技術を応用して将来的にはもっとすごいことが実現するのではないか?と思わせてくれる。

例えば、たった1枚の写真や、ごく短時間のビデオムービーを元に、画質のアップコンバート(高解像度化)だけではなく、3D空間へのアップコンバートができたら、本当にすごい。過去を立体視できるようになるのだ。

更に、3D空間が再現できたら、次はVR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを装着すれば、3D空間の中に入ることもできそうだ。

更に更に、人や雲、草木が写っていれば、それらを自律的に動かすこともできてしまうのではないか?と思う。人については、顔認識をして、その人の骨格等から喋り方、声質なども再現できそうである。

過去の空間に飛び込むことが出来て、過去の映像内の人と喋ることができる。

ここまでくると過去を覗けるタイムマシンと呼べる。

この技術と、もう一つの技術を組み合わせることも夢が広がる。その技術とは、「人の脳内に描いた絵を可視化する」ものだ。実験段階では成功しているらしく、正確化、高解像度化のフェーズに至っているようだ。

「1枚の写真、または短時間のムービー」、それと「1枚の写真、または短時間のムービーを見た人の脳内」を相互補完していけば、作り上げられる過去の3D空間は更に高精度化していく。加えて、脳内の映像化の標本はいくつ有っても良い。多くの関係者、例えば家族写真だったらその家族全員が、その写真を見て脳内に描く当時の映像を思い出せば、驚くほど精度は上がるはずだ。

過去は人の頭の中、胸の中にしまわれるだけのものではなく、取り出して再現して楽しむものに変わる時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

ものすごく楽しみである。期待は尽きない。