「わからない」では「どれくらい」が見えない

「わからない」では「どれくらい」が見えない

「これいくら?」ときいたときに「わからない」と言われると、本当にわからない。

「わからない」には、いくつかの種類があると思っている。上記の金額を例にすると

  • 0~1億円なのか「わからない」
  • 100~1,000円くらいだけど、その中でいくらなのか「わからない」
  • 過去に500円くらいで買ったけれど、今いくらなのか「わからない」
  • 1,000円と知っているけど税込みなのか税抜きなのか覚えてないので、「わからない」

こんな感じである。わからないの幅、範囲が、それぞれの前置きにより全く変わっていることに気づくはずだ。それぞれを解説すると

  • 選択肢は1億択
  • 選択肢は9択
  • 選択肢はおよそ3択
  • 選択肢は2択

質問する側も、どれくらいの精度でいくらなのか知りたいのかは「これいくら?」だけでは判断がつかない。聞かれた時はせめて3択くらいまで絞れるように答えるように努力している。
このように金額というはっきりしたものについて尋ねる場合は、答えの単位が「円」と決まっているためにある程度単純化できるが、「○○の問題、どうなった?」という質問になると、答えもそれに伴って格段に複雑になる。その時の「わらかない」の範囲というのは、想像を絶する大きさになる。